もうすぐ11月も終わり、12月に突入します。

この時期になると、年末調整書類の提出を会社から求められます。

令和2年分から提出書類に少し変更がありましたので、簡単にまとめます。

 

令和2年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書
→変更があれば。

令和3年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書
→ほぼ例年通りの内容。
「ひとり親控除」が新たに追加。「寡婦控除」要件の変更。

令和2年分 給与所得者の保険料控除申告書
→例年通りの内容。

令和2年分 給与所得者の基礎控除申告書 兼 給与所得者の配偶者控除等申告書 兼 所得金額調整控除申告書
→「給与所得者の配偶者控除等申告」に、「給与所得者の基礎控除申告書」と「所得金額調整控除申告書」が加わり、1枚の用紙に3つの申告書がまとまったもの。

 

大きく変わったのは、「令和2年分 給与所得者の基礎控除申告書 兼 給与所得者の配偶者控除等申告書 兼 所得金額調整控除申告書」ですので、簡単に解説します。

どのような方が提出の対象になるかというと、ザックリ言ってしまえば合計所得金額が2,500万円以下の方であれば、基礎控除を受けるために提出が必要となります(「給与所得者の基礎控除申告書」の部分)。

合計所得金額とは、給与のみの方であれば、
給与収入金額△給与所得控除額
で計算される金額のことを言います。

また、配偶者控除や配偶者特別控除を受ける方は、「給与所得者の配偶者控除等申告書」部分に記載が必要となります。

最後に、給与の年収が850万円を超える方で、一定の要件を満たす場合は、所得金額調整控除を受けることができます。その場合、「所得金額調整控除申告書」の記載が必要となります。

 

今回の年末調整から、ご記入いただく書類がとても複雑になりました。

詳しくは、国税庁のホームページをご参照ください。
https://www.nta.go.jp/users/gensen/nencho/index/01.htm#a002